私は自分の生活のみえるところに置くもの、部屋にかざりたいものを考え
身の回りの空間が変化していくことを、制作の一つのはじまりとしています。それは私の楽しみでもあり、新しい発見になっています。
ある本をきっかけに「かざり」という言葉に出会いました。その言葉の意味はわたしの制作への考え方を後押ししてくれました。
「かざり」は、西洋移入以前から日本人の生活文化に結びついていました。伝統的にハレの世界と深くかかわってきました。
祭りや儀式の行われるハレの日に、非日常の空間を華やかに演出するものがハレの日の「かざり」でした。やきものにおいても、ハレの場のうつわ、日常使いのうつわ、という視点が出てきました。
私は古いブリキ玩具やソフビに触れてきました。
これまで影響されてきたサブカルチャーの分野のもつ美意識は自身の制作において、一つの世界観になっていると考えています。
部屋を飾る置物や燭台や花瓶といった静物を主に制作しており、
夢のような世界観を模索しています。
花綱円心所

ユニットとして陶器の製作と販売をはじめた「花綱円心所」は、2人ならではの新しいアイディアをもっています。
この花綱円心所という名前には、飾りや陶芸の意味をもっています。
「花綱」は花や葉などの飾りですが、建築や陶磁器の飾りにみられます。
2023年10月よりイベントでの出店をはじまりとして活動を開始しました。
通販サイトBaseもありますが、今後のイベントへの参加も検討しています。
日常的にも楽しめるものを作って、販売します。